ちぇすとー!

しょぼくれライフのセカンドブログです。ここでは衝動買いした2007年ST250Eを扱います。

ST250E 三遠無名桜ツーリング

3月下旬から4月上旬にかけてSTで地元三河から東隣の遠江にかけての桜無名スポットを追ってツーリングしてきました。有名スポットは大混雑ですが、我が郷土には美しい桜があちらこちらで咲き誇っていました。アップが遅くなりましたが、散発的なSTでのツーリング記録をここにまとめておきます。

まずは豊川堤防道路路左岸(新城市一鍬田)

新城市東入船の野田川河畔

新城市海老、棚田の隅に咲きます。

岡崎市桜形、男川の岸にひっそり

山綱川河畔、老人福祉施設の隣。

無名でも、知る人ぞ知る圧巻の春景色

豊田市松平の高月院、徳川のルーツとしてだけでなく、四季を通じて美しい古刹

境内の枝垂れ桜は家康のお手植え、今年は満開に間に合いました。

松平氏菩提寺高月院本堂。

設楽町名倉川河畔桜並木、ここも早い満開の彼岸桜でした。例年なら田植え前に満開になると、水鏡のダブル桜が魅力です。

岡崎市美合町、国道1号線の真横にこの光景。

田原市緑が浜、忙しいトヨタの社員が意外に見る余裕のない光景。

田原市ロングビーチ、恋路が浜から続く光景。

遠江川根本町接岨峡

接岨湖河畔、誰も知らない桜。

あぷとライン井川駅で列車が待っていました。今では珍しいアブト式列車。

長島ダム公園、枝垂れ桜がここでも満開で驚きました、早いですね。

井川ダム井川湖を臨みます。

我が郷土に限らず、日本の春はどこの地域にも人知れず咲く桜があります。バイクのような機動力のあるアシでこれからも、春爛漫の美しさを楽しみたいと思います。

なお、散発的なツーリングで毎回きちんと燃費は計測していませんでしたが、最後の井川湖までのツーリングでは37.1km/Lでした。燃費良し!走り良し!見映え、さらに良し!

 

ST250E 蒲郡市三谷町バイク散策

蒲郡市の星越海岸沿いに三谷町に入ると、必ず目に入るのがこの三谷の弘法さん。

高さ18.7mの立派な像、実は真言宗金剛寺のご本尊。弘法さんが赤ん坊を抱いているだけあって、安産や子授かりの御利益篤いお寺です。弘法さん(空海)が修行中難産の女性を救った逸話に因んだ信仰から、昭和12(1937)年に当子安弘法大師像建立となりました。

私も春に初孫誕生を控え、祖父になる者として初詣に参った次第です。

本堂では真言宗らしい御祈祷が響き渡っていました。私も息子夫婦第一子の安産をお願いしてきました。

本堂横のマニ塔、四方を素晴らしい彫刻が飾って見応えがありますが、内部にはこの巨大なマニ車マントラを納めた宝珠)、本山高野山同様の信仰がここに引き継がれています。ただ本山はチベット式、当寺はネパール式のようです、

大師像と本堂の間には展望台があり、三河湾一望の絶景が広がります。

続いてかつては弘法大師像の弘法山と三谷温泉が、ロープウェイで結ばれていた旧乃木公園へ。

乃木希典陸軍大将か明治24(1891)年に弘法山に来訪されたのを記念して、大正9年に建立されて乃木公園として整備されてきました。戦後はGHQから破却命令かあったにも拘わらず、地元が守り通した乃木像でした。

忠魂碑横には旧海軍関係者が戦後に平和之碑を建立し、乃木公園の陸軍色を和らげています。

乃木公園の坂道を降りると、若宮神社

蒲郡市三谷町の若宮神社といえば三谷祭り、このお祭りは当若宮神社と西の八剣神社の祭礼で、江戸時代元禄期から始まり、300年間の歴史を湛えます。

蒲郡市のホームページから引用させていただきます。

 

勇壮な海中渡御、豪華絢爛な山車が300mも海中を進みます。

さて、その山車が練り歩く西の神社がここ八剣神社。

境内には大切な山車が保管されています。

気になったのはこの説明文、何とここにも浦島太郎伝説があるじゃないですか、私はうかつにもこの歳になるまでこの地元の伝承を知りませんでした。当地での浦島太郎は、竜宮城から帰り、玉手箱を開けると塩の製法が伝わったというのです。

この亀石に座ると長生きが叶うそうです。

この石自体はレプリカで、この伝説に登場する亀は大塚海岸にある亀に似た岩が原形で、その岩が亀の化身と信じられ、ここに模造された由。残念ながらその岩はラグナシア建設のため埋め立てられてしまい、今は地中にあるそうです。ただ傍説として、原形の亀岩は大塚海岸ではなく、竹島の沖合に浮かぶ三河大島の亀に似た石が伝説の亀の化身だとの説もあります。

若宮公園に沿う三谷海岸に来ました。海中渡御の海岸ですが、ここから伝説の三河大島を望みます。

ひょうたん型の島に伝説の亀がいたんでしょうか。子供の頃、海水浴やキャンプで大島に行った事がありますが、まさかこんなロマンあふれる伝説の舞台だったとは。

わずか2時間程のバイク散歩でしたが、最後にカモメの群れが近づいてきました。人なれしているので、観光客の餌播きを覚え、たまたまエサ目当てで私に寄ってきたのでしょう。

初詣ついでの蒲郡散策、地元なのに知らない事が多く、まさに灯台下暗し。

 今回は昨秋購入したばかりのSTで来ました。小粒クラシカルならではの機動力で何ヶ所もある見学・参拝ポイントを実に効率良く廻ることができました。

最後までお読みいただきありがとうございました。皆様、本年も宜しくお願いします!

 

 

 

ST250E 走り納め田原散歩

田原湾干潟にて。干拓を巡り、最高裁まで争って保全された貴重な干潟は愛知の宝。後方の近代的なベイブリッジ(三河港大橋)との対比がいつ来ても心地よい。

渡り鳥も多く飛来し、アマチュアカメラマンが今日も熱心に撮影していました。

蔵王山山頂、眼下の三河湾にもうすぐ鮮やかな夕陽が映えます。

かつてこの山頂には風力発電所が1基そびえ立っていましたが三河湾国定公園内ゆえに、環境庁から外観上の問題ありとクレームがつき、今では撤去されて穏やかな展望が戻りました。

渥美半島のキャッチコピーは常春の半島ですが、まさに常春を物語る菜の花畑の様子。何と満開!晦日の春景色とは。

先月の購入時はやや気をもんだ不動車レストアでしたが、このSTはどうやら当たりだったようです。鑑て良し乗って良し。初老の私には丁度いいクラシックバイクでした。こうして晦日の散歩ツーリングもこのバイクを選びました。

今回の走行距離40km、燃費35.0km/L

厳寒期も燃費は大して落ちませんから、長年放置された悪影響もなく安心しました。

では良いお年を!

 

ST250E 作手路紅葉ツーリング

新城市作手の紅葉は今がピーク、間に合いました。

STが小さく見える大きな紅葉に感激。

R301を外れて農道に入ると、素晴らしい紅葉スポットです。

続いて豊田市松平郷の高月院に来ました。

紅葉が半分ほど残っていました。

来年の大河ドラマは家康ですが、当寺は徳川氏始祖である松平氏菩提寺三河の田舎にひっそりと佇む名刹は、いつ来ても癒されます。

紅葉は散り始めていても、今年も美しい秋の高月院にしばし時を忘れます。

日本的な築地塀と紅葉にクラシカルのSTはよく似合います。

今日のツーリングは紅葉狩の人出が多く、帰路の1号線は豊川市で大渋滞、頻繁なクラッチ操作で私はよく左手が疲れてしまいますが、STはそうなりませんでした、相性のいいバイクです。

 

今回の走行距離206km、燃費34.4km/L

ST250E カスタマイズ①

 11月25日、掛川市の粟ヶ岳へツーリング。

 麓に茶畑が広がる標高532mの山頂には栄西像が見渡す絶景が臨める名所です。快晴ならば富士山・南アルプス伊豆半島遠州灘までが一望できます。

 しっかり調整された我が愛車ST、早くもカスタム化されています。

 

 これは購入前のSTで、一目惚れした美しい車体なんですが、1カ所だけしっくりきません。

 セパレートシート、どうも私の好みではありません。そこでロングシートに換えられないか探してみましたところ、

 まだ出てました、WMから。さっそく購入して装着。

 ずいぶんスマートになりました。タンクからシートが流れるようなラインで結ばれて自然です。むしろこれが1人で乗る事が多いこのバイクのノーマルスタイルであるべきでした。しかし残念ながら、

 タンデムグリップとシート末尾との間隔が開きすぎています。何とか埋めたいです。

 そこで円筒形のツールバッグを小物入れとして装着してみました。

 せっかくの流れるようなラインに異物が入り込みますが、ないよりはいいのでは。

 まあ、これでしばらくやってみようかな。

本当はリアキャリアを特別に加工して付けると完璧かもしれません。

 キジマから現在もST専用リアキャリアが出ています。

 ただ素の状態ならこれで合うのですが、

 シートを換えたので、これは加工しないと後方へ下がり過ぎになります。

 従ってバイク用の加工を受け入れる鉄工所があるので、そこに持ち込むのもいいかもしれません。またその加工後にクロームメッキを行う塗装屋さんもあるので、いずれは相談してみたいです。

 肝心の走りは、下道では十分なんですが、自動車専用道路で試走したどころ、80km/hからの振動が激しく高速道路を使うツーリングでは気がかりです。やはり振動対策を兼ねたスプロケ交換が必要です。フロント1丁上げで改善できるかもしれません。

 ただ、なかなか味わいのあるいいバイクですから、ハイギアード化は急がず、素の走りをしばらくは楽しむつもりです。

 粟ヶ岳ツーリングの絶景、この景色をひとっ走りで見せてくれるSTは、小粒でも軽快でとても扱いやすいクラシカルです。初心者や私のような高齢者に向いています。

 身の丈に合った車格ですから、今のところ買って良かったと満足しきりです。今秋も終盤、さあ、明日はとこへ行こうか!

今回の走行距離206km、燃費37.2km/L

 

 

 

ST250E 納車そして初ツーリング

 奇跡の中古車ST250E、順調にレストア並み整備が終わり、11月13日の日曜日に納車されました。タンク交換、キャブレター分解清掃、燃料コック交換、タイヤ・チューブ交換、ワイヤー一式(クラッチ・アクセル2本)交換、その他消耗品類ほとんどが交換されての納車でした。

 この日はVストロームミーティングがあったうえに、無情の雨天。肝心の初乗りは翌日になりました。「少年」の如く胸高まる翌日、残念、エンジンの燃焼が不安定で異常な回転、当然燃費も250ccにしては27km/Lと芳しくないので、私は燃調に問題があるのではと、さっそくレッドバロンのピットにて診てもらいました。

 点検の結果、キャブレターは再び分解清掃、パイロットエアスクリュー部分に古い燃料の変質した固着物がまだ残っていたための不具合と判明、周到に除去、無事修理完了しました。不動車のリカバリーは並大抵ではありませんでしたが、レッドバロンの若い整備士さんは良く対応してくれたと思います。

本日、近場で40kmほど試走したところ、走りは快調、エンジンの燃焼も安定していました。さらに燃費も37km/Lと大幅に改善されました。快晴の空のように私の不安も解消され、晴れ晴れとした気分でSTの軽快な走りを楽しめました。眺めて美しく、乗って楽しいバイク!

その後、紅葉真っ盛りの奥三河に初ツーリングです。

鳳来湖きっての紅葉スポットにて。

すっかり色づいた紅葉に藍色のボディカラーのSTは良く溶け込んでいます。

かつてエストレアにも乗っていましたが、ロングストローク単気筒のどっしりとした低速トルクは楽しかったのですが、対照的にSTはショートストロークの軽快さが楽しいと感じました。STはキャブレター車ですからエンジンの始動には手間がかかりますが、Fi車よりもエンジンのアクセルへの反応は敏感で、伸びのある走りだなと感じました。

 帰路、日没後はライトはLEDよりもとても明るくて、やはり古くてもハロゲンにはハロゲンの良さがあるなと実感できました。

初ツーリングの走行距離146km、燃費35km/L

 美しい車体、小回りも利いて扱いやすく、アクセルワークや燃費も良好。今のところ衝動買いのSTは、直感通りの満足感が得られています!ありがたい事です。

 

感動した!ST250E

 スズキのSTといえば、ボルティー後継のクラシカル。スズキ党でなくても、クロームメッキを多用した美しいスタイルに、軽快な走りを備えたバイクだとの評価はありました。しかしメグロジュニアをオマージュしたエストレアにすっかり人気が集中し、一部のファンしかその価値を知らないバイクです。

 が、私はその中古車をあえて当該新車価格相当で買うことにしました。コロナ禍以前なら考えられない高値ですが、それでも現在の相場よりはかなり安いのです。

 昨日、たまたま立ち寄ったレッドバロンでその中古車と遭遇。2007年式キャブ車の15年落ち、錆びだらけで当然の中古車のはず。ところが見た目には、全く錆びも傷もないまるで新車のようにピカピカ。店頭で私は新車と見間違えたほどです。前オーナーが精魂込めて15年間磨き続けてきた愛車なのでしょうか。

 驚いたのは外見だけではありません。走行距離を見てさらにビックリ、何とたったの530km!どういうことだろう?何なんだ!ひょっとしてメーター交換車か?店長さんに聞くと、専用ガレージに相当数保有するバイクマニアの御仁が、娘さんの為に購入したのがこのバイク。が、ご当人があまり乗らないまま月日が流れ、とうとう不動車となって数年、ついに手放された由。どおりで極上の美車でありながら、格安だったわけです。

 店長さんの説明では通気性の良いガレージで長期間保管されたことで、新車の外観をほぼ維持し続けられたのではとの事。不動車となったのは残念でしたが、それにしても車体の外見は完璧です。タンクのカラーは瑞々しいほどに鮮やかで、ライト・メーター・エキパイ・マフラー等クロームメッキ面さらにブレーキディスクなど細部に至るまで全く錆びがなく、スポークの1本々が錆びはおろか変色すらしていないのです。まるで換骨奪胎、古びたパーツを全て新品に換装したかのような車体。その上、車体4箇所に配されたカラーは私好みのブルー(藍色)で刺さるような美しさ、私の目は釘付けになりました。

 不動車を高値で売るための前オーナーさんまたはお店のプロによるブラッシュアップだったのかもしれませんが、そうだとしても素晴らしい「職人技」です。まるで2007年からタイムスリップして現れたかのような見事な車体。常識ではありえない奇跡の美しさにいたく感動しました。私は傍らの店長さんに思わず「参りました!」と感嘆の声を上げたほどです。

 クラシカルやネオクラシックが若い層にも広がり、本来なら低評価の中古車も高値がつくようになりました。絶版となったエストレアやSRが拍車をかけたそのブームのお陰か、ようやくスズキのSTにも光が当たり始めました。前オーナーさんもその好機を逃すまいと手放されたのでしょう。今回、私はその美車の輝きに一目惚れ、その日のうちに購入を決めた次第です。約50年のバイク生活で初めての衝動買いでした。

なにぶん、15年も経った超低走行の不動車。外観とは裏腹にタンク内は錆び、キャブレターは詰まり、スロットルは固着、タイヤも2007年装着のまま、あちらこちら劣化しています。レッドバロンの納車前整備ではキャブ分解清掃での始動復旧、タンク交換、劣化したタイヤやオイルの交換等で実質的には準レストアに近い作業が代金に含まれています。

 しかし、納車後は年式相応の修理代が相当程度嵩む可能性があり、けっして安い買い物ではなくなってしまうのでしょうが、老いてもライダーたるもの、損得勘定よりも自らの直感やパッションを信じたいですね。店長さんからは「まだまだお若いですね」と、意味深な言葉をいただきました(笑)

自分ではラッキーな掘り出し物だと歓喜したわけですが、客観的には低年式低走行で、ましてや不動車ともなればリスキーな中古車です。そこで今回の衝動買いが、乗って心地良くフクピカも楽しい充実したSTライフとなるのか、それとも早々に売却したくなる見てくれだけの骨董品だったのか、ST250Eに特化したレポートを、ここに綴りたいと思います。酔狂な老ライダーの戯れ言ブログのスタートです。

 今回ご訪問いただきありがとうございました。ぜひ次回以降もお気軽にご笑覧下さい。納車は来月中旬、さあて、どうなりますことやら。